2002-3-1

-写真構成-
崩壊する「池田大作」の世界―解体された正本堂

 日蓮正宗総本山大石寺の最奥部に正本堂はあった。秀麗な富士を背に、老杉に囲まれた静寂なたたずまいに、なんともそぐわない違和感を覚える建物だった。「まるで古代ローマの神殿だ」「これが寺院の建物か」「宇宙基地のようだ」――見学のために当地を訪れたマスコミ関係者が異口同音に漏らしていた感想である。
 とはいえ、信徒代表である法華講総講頭として建設を推進した池田大作創価学会会長(当時)にとって、「最大の功績」と誇れる重要な建物であったのもまた事実だ。
 しかしその正本堂も、いまはもうない。すでに会長職は辞任に追い込まれ、総講頭も罷免されていた。加えてこの正本堂の解体は、宗教人としての「池田大作の世界」が完全に崩壊したことを示す象徴的な出来事だった。このころから創価学会の政権与党へのスリ寄りが露骨になり、集票力と集金力を背景にした世俗的な権力追求に、さらに拍車がかかったように思えてならない。

正本堂入口(円融閣)前
広場
6000名を収容できた
正本堂
解体作業も大工事だった
在りし日の正本堂