2004-1-1号
信濃町探偵団―創価学会最新動向

●池田大作氏の動静
・12月10日付「聖教新聞」「池田名誉会長、秋谷会長が19カ国の代表と出席 第33回本部幹部会 第3回青年部幹部会」
 「名誉会長は、史上最高の大勝利の一年を飾った全同志に心から感謝を。また、新任幹部の出発を祝福し、新世紀の『本門の青年部』よ打って出よと期待。新たな完勝へ、希望の大哲学を胸に、生き生きと出発しようと語った」
・12月17日付「聖教新聞」「創立142年アメリカ西部の名門が池田SGI会長を顕彰 チャップマン大学『名誉人文学博士』に」
 「アメリカのカリフォルニア州オレンジ郡にあり、創立142年の伝統を誇る名門『チャップマン大学』から、創価大学創立者の池田SGI会長に、『名誉人文学博士号』が贈られた」「(学位授与式は)東京・八王子の創大本部棟で盛大に行われた。ドディ学長は、『池田博士と私たちは、人間の中に理解を築く対話を促進し、平和と正義を求めて旅する同志である』と語り、SGI会長の平和と教育への貢献を最大に讃えた」

 ※本部幹部会の席上、約1時間にわたってスピーチし、「勝った、勝った」と豪語した池田大作氏。17日には創価大学でアメリカの「チャップマン大学」からの「名誉文学博士」号の授与式に臨んだ。今年4月に心臓疾患のため、体調を崩したといわれる池田氏だが、どうやら年末に来て、健康状態は回復基調にあるようだ。
  それにしても相変わらずの顕彰報道。もっとも本誌今号の特集記事で対比されているように、盗聴容疑で逮捕された武富士の武井保雄容疑者も顕彰好きだったとのこと。つくづく両者の類似性、共通性には苦笑させられる。

●イラク派兵を事実上、後押し
・12月18日付「聖教新聞」「寸鉄」「イラク復興へ、人道支援を!公明よ平和と安全の大鉄則で世界に役立て」

 ※神崎武法公明党代表が突然、イラクを訪問するとしてクゥエート入りした直後の18日、創価学会の機関紙「聖教新聞」一面の名物コラム「寸鉄」に上記のような一文が載った。戦地・イラクへの自衛隊派兵を決定した自・公連立政権。だが、大多数の国民は自衛隊のイラク派兵に反対の意思を示している。そうした中での神崎代表の突然のイラク訪問は、「自衛隊のイラク派遣に反対する声が多い創価学会に対するパフォーマンス」などと全国紙やテレビは報じている。だが、なんのことはない創価学会は、この「寸鉄」の一文に明らかなように、自・公連立政権が決めたイラク派兵を支持しているのである。
  よく全国紙やテレビは、「創価学会の婦人部や青年部は平和志向」などと書くが、その認識は誤っている。本誌の特集座談会で元学会本部広報室の副部長として、新聞やテレビ対策を担当した小川氏が述べているように、創価学会は自らに有利な報道を行うようマスコミを誘導するためのさまざまな工作を行っている。その結果が、あたかも創価学会の婦人部や青年部にはイラク派兵に反対する声が多いかのような誤った情報の流布につながっているのである。
  昨年1月の「SGIの日記念提言」の中で池田氏は、「紛争解決のための軍事オプションを放棄しない(趣意)」と明記している。もし婦人部や青年部が本当に「仏法を基調にした平和主義」に則り、「生命尊厳」を主張するのであれば、この池田提言は批判・総括の対象になったはずである。しかし、そうした声はまったく起こらない。だが、表向きは「平和主義」を最大限利用する。
  今回の神崎代表のイラク訪問も、「平和主義の創価学会を説得するためのパフォーマンス」という形をとることで、創価学会の「平和主義」という“装飾”をアピールするための演出にすぎないと見るべきだろう。

●総体革命の推進をアピール
・12月13日付「聖教新聞」「創価大学 教員試験の合格者が本年度257人――累計で3750人の教育者の陣列」「公認会計士145人 司法試験108人に」
 「各種国家試験などへの挑戦も、学生の心に脈打つ『創価教育の精神』の現れである。今年度の教員採用試験の合格者は開学以来、最高の257人を数えた。累計では約3750人の教育者の陣列となる。13年連続で100人以上、3年連続で200人以上の合格者を輩出しており、教育界から大きく注目を集めている」

 ※戦前、創価教育学会と名乗った創価学会は、教育部という組織を設置し、積極的に教員の入会ならびに育成に力を入れている。創価大学にも開学草創に教育学部を設置、教員の輩出を図っている。公明党の元地方議員は、知事や市長などの首長選挙で公明党が支持や推薦を出す見返りに教員採用枠で便宜を図ることを要求した事実がある、と述べているが、青少年を育成する教育現場に、学会員を配置することの意味は大きい。
  同様に「聖教新聞」は、創価大学からの司法試験や公認会計士試験の合格者数をアピールしているが、その創価大学には、明春、法科大学院が開学し、法曹資格者の輩出にいっそうの力が注がれることになる。
  先に行われた創価学会の本部幹部会の席上、池田大作名誉会長は「今、日本にも、世界にも、広宣流布という理想の大建築の『屋根』が見えてきた。『道』が見えてきた。そのことを私は強く実感する」(H15・12・16付「聖教新聞」)と発言したが、そこには各界の枢要なポジションに池田門下生を配置していくとの総体革命戦略の進捗状況が順調であるとの手応えもあるのだろう。

●施設建設相次ぐ
・12月13日付「聖教新聞」「創価学会本部新館の定礎式」「明年5月に誕生」「完勝で大城を荘厳」
・同「京都に園部文化会館」「“人間共和”の栄光の都を築け!」
・12月16日付「聖教新聞」「誕生!大分別府平和会館」

 ※学会本部新館の定礎式が行われたのをはじめ、京都府園部町や大分県別府市などに相次ぎ会館が建設されている。創価学会は、常に発展、拡大しているという“幻想”を会員に与える必要がある。衆参両院選挙の比例区得票増と「聖教新聞」の部数拡大、そしてこの施設建設が、学会員に創価学会は発展していると実感させるためには必要不可欠なのである。

●韓国で墓苑建設
・12月18日付「聖教新聞」「韓国SGIに初の墓苑が決定」「利川市から建設許可」
 「韓国の利川市に建設が決まった墓地公園。園内には、重厚なデザインの納骨堂施設が建てられ、前庭は多くの人がゆったりと語り合える広場となる。納骨基数は3万基。施設外には墓石1万基が建設される」

 ※墓基数7万基という日本最大の墓苑である関西池田記念墓苑をはじめ、全国各地に巨大墓苑を建設する創価学会。その総数は北海道から沖縄まで13箇所、43万基にも及んでいる。その創価学会がついに海外で墓苑建設を始めた。場所は韓国の利川市。ソウルから東南へ車で約1時間の距離にあり、敷地面積は約30万平方メートルで、そこに地上4階、地下1階の納骨施設と、1万基の墓基を2006年を目標に建設するのだという。
  周知のように韓国には公称で約120万人、実数で約40万人ほどのSGI会員がおり、海外で最大の会員数を誇っている。日蓮正宗からの分離独立を目指して創価学会は、日本では昭和50年代はじめから「創価学会万代路線」と称して墓苑を建設。創価学会の菩提寺化を図ったが、どうやら韓国でも同じような道を歩むつもりらしい。
  それにしても日本の創価学会の墓苑の墓石はチャチなものだが、お墓を大事にする韓国では、どのような墓石をつくるのだろうか。けだし、注目である。

●比例区1000万票
・12月7日付「公明新聞」「参院選勝利へ 勇躍前進」「比例区1000万票、選挙区完勝を」「全国代表者会議で取り組みを確認」
 「参院選大勝利に向けて怒とうの大前進を――。公明党は6日、東京・新宿区の党本部で、全国大会に代わる第3回全国代表者会議を開いた。(中略)あいさつの中で神崎武法代表は、先の衆院選結果の総括、イラクへの自衛隊派遣問題などについて見解を述べ、『公明党の見識、政策判断、行動が日本の命運を握っている』と力説。『来夏の参院選は、3年半前の厳しい衆院選結果を受け、強じんな党の構築を目指して積み上げてきた党勢拡大の集大成』として、『選挙区完勝と比例区1000万票獲得を断じて勝ち取っていこう』と訴えた」