信濃町探偵団――創価学会最新動向

●復帰パフォーマンス本格化?
・6月4日付「聖教新聞」1面「池田名誉会長、秋谷会長が出席 『新しい勝利』へ最高協議会」
 「各部代表による最高協議会が3日夕、東京・新宿区の信濃文化センターで行われ、池田名誉会長、秋谷会長が出席した」
 「席上、名誉会長は次のように語った。
 一、我々は、恩師・戸田先生の遺言通りに広宣流布に邁進してきた。我らの前進を恩師が見ている。未来の展望は洋々と開けている。今、私は同志の皆さまを代表し、世界中から『名誉市民』称号や、知性の宝冠である『名誉博士』『名誉教授』の栄誉をいただいている。
 わが青春時代、恩師の事業が挫折した。裏切る人間もいた。逃げ去る人間もいた。私は一人、あらゆる嵐の矢面に立ち、広宣流布の大指導者である恩師を守りに守った。ここに創価学会の永遠の勝利の原点がある……」

 ※四月二十日付「聖教新聞」に登場して以来、一カ月にわたって消息不明だった池田大作氏は、五月二十一日付「聖教新聞」に香峰子夫人とのツーショット写真で登場。以後、聖教新聞幹部や青年部幹部などとの記念写真を掲載することで、“健在”ぶりをアピールしてきた。だが、「聖教新聞」に写真のみ掲載した復帰記事では、本当に池田氏が人前に出ているのかどうかが確認できないため、その復帰を疑問視する声が、政界やマスコミ界には根強くあった。
  これに対して創価学会は、「風邪と疲労」で体調を崩したが、すでに快復しており、「近々復帰」と主張していたが、六月四日付「聖教新聞」で、実に一カ月半ぶりに前日の池田氏の動静をリアルタイムで報じる、“本格復帰”記事を掲載したのだった。
 「池田名誉会長、秋谷会長が出席 『新しい勝利』へ最高協議会」との見出しがつけられた同記事によれば、池田氏は、新宿区信濃町にある創価学会施設・信濃文化センターで、秋谷会長以下の壮年、婦人、青年の各部、創価大学の首脳約二〇人との最高協議会に臨んだというのである。紙面には、池田氏、同夫人、秋谷会長の三人が座ったテーブルを前に、約二〇人の創価学会・創価大学の首脳がかしこまっている写真が、「新しい勝利へ、異体同心の団結で!――スピーチする名誉会長(信濃文化センターで)」とのキャプションとともに掲載され、最高協議会の席上、池田氏が語ったという発言が、箇条書きで報じられている。
  もとより出席者が最高首脳に限定されていることなどから、偽装記事ではないかとの疑問が完全に払拭できるわけではないが、従来の単なる記念写真から一歩進んで、池田氏の動静を報じている点からは、“本格復帰”に向けての助走に入ったと見ることは可能。
  しかし、池田氏の健康状態が本当に快復しているのかどうかという点については、今後、大衆の目と耳に晒される本部幹部会等の大集会において、スピーチを行うことができるかどうかが一つの目安となるだろう。

  ところで、池田氏の消息が不明の間も、「聖教新聞」には「小説 新・人間革命」の連載が続いており、場面はいよいよ昭和四十四年の言論出版妨害事件にさしかかっているが、池田氏の消息が不明の時期の内容は、「山本会長(池田氏のこと)」が、三八度の高熱を発し、体調が極めて悪いにもかかわらず、地方指導に赴き学会員を激励・指導するとの内容になっている。
  自らの体調不良にもかかわらず広宣流布の指揮を執り、学会員を激励する「山本会長」の姿をアピールする背景はいかなるものなのか、興味深い。なお六月三日の最高協議会の席上にも姿を見せず、すでに数カ月間「聖教新聞」にも全く登場しない森田一哉理事長も、病気のため執務をまったく行えない状態にあると伝えられる。

●ポスト池田大作体制を視野に入れた人事発令
・5月25日付「聖教新聞」「本陣の使命の東京が新布陣」「総東京長に正木副会長」
・5月24日付「聖教新聞」「躍り出よ!!21世紀の指導者」 「学生部西口部長、竹岡書記長が誕生」

 ※学会本部があることから「本陣」と称される東京の創価学会組織の長に、原田稔副理事長に代わって正木正明副会長が就任。また、大学生を統括する学生部の部長に、関西創価学会の領袖である西口良三副理事長の子息である西口尊雄氏が就任した。
  正木氏は、創価大学のOB会である「創友会」の理事長を務めるなど、池田門下生である創価学園・創価大学閥のトップに位置し、創価大学の学生時代は、池田大作氏の後継者とされていた次男・城久氏のご学友グループである「創価大学27人会」の中心メンバー。池田城久氏が二九歳の若さで急逝した後は、池田氏の長男・博正氏の側近として、男子部長・青年部長、副会長、壮年部長と創価学会のエリート街道を歩んでいる。
  その正木氏が東京のトップに就任したことは、ポスト池田体制への布石として注目される。また、西口良三副理事長の子息である西口尊雄氏が、学生部長に就任したことも、二世の登用という点で、SGI会長の世襲制ではと言われる創価学会のポスト池田体制のあり方を示唆していると見ることもできる。
  この正木氏の総東京長就任により、前任の総東京長だった原田稔副理事長は、現在、病気療養中の森田理事長に代わって、実質、理事長代行を務めている青木副理事長とともに、秋谷・森田体制に代わる青木・原田ないしは原田・青木という形で会長ないしは理事長に就任。池田博正・尊弘の世襲体制までの暫定体制を担うとの観測もなされている。
  いずれにせよ、齢七五歳を超えた池田大作氏の健康に不安が生じている以上、創価学会は否応なくポスト池田体制に向けての準備に着手せざるをえない状況に陥っている。

●衆参両選挙に向けてスタート・政策実現の党をアピール
・5月25日付「公明新聞」「衆参院選への大勝利へ前進」「衆院 現有(31議席)を上回る議席増を」
 「衆院選、参院選の大勝利へ勇躍前進を――。公明党は24日、東京・新宿区の党本部で、第18回全国県代表協議会を開き、今秋にも予想される衆院解散・総選挙、来年夏の参院選の連続勝利に向けて、新たなスタートを切った。あいさつの中で神崎武法代表は『本日をスタートとして、全力で戦いを開始していただきたい。断じて勝つとの闘志を燃やし、常在戦場の決意で臨んでいこう』」

 ※先の統一地方選挙で候補全員の当選を勝ち取った公明党が、衆議院総選挙、参議院選挙に向けてスタートを切った。本誌先号の「信濃町探偵団」でも触れたように、すでに創価学会では、全国の会員に対して「1000万の達成 大勝利」すなわち衆参両院選挙での公明党比例区一千万票の獲得を祈念させている。
  五月二十五日に行われた全国代表協議会の席上、神崎代表は衆院解散総選挙の時期は、「自民党総裁選が終わった後の10月から年末までの間が可能性として最も高い」と発言。常在戦場の決意で選挙戦に臨む決意を明らかにした。

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