信濃町探偵団―創価学会最新動向 H15.4.15号

●統一地方選について青木副理事長が談話・後任理事長に内定か?
・4月4日付「聖教新聞」「支援活動は 絶対無事故、無違反で」
 「統一地方選挙は、庶民の暮らしに最も身近である地方政治のかじ取りを、どの人に託するかを決定する、大変に重要な選挙です。
 公明党が連立政権に参画してから3年余、常に生活者の視点で行動し、地域繁栄のために築きあげてきた実績は、高く評価でき、それぞれの議員も誠実に活躍し、信頼を勝ち得てきたと確信しております。
 私どもは、すでに各都道府県の社会協議会で支持決定した通り、公明党の各候補に、力強い支援を行っていきたいと思います」

 ※統一地方選挙前半の四四都道府県議選、一二政令市議選の告示にあたって創価学会の青木亨副理事長が、支援活動についての談話を発表した。これまで各種選挙の告示・公示に際して談話を発表してきたのは森田一哉理事長だった。今回、青木氏が談話を発表したのは、森田理事長の後任に青木氏が内定した可能性が高い。
  それにしてもサラリーマン医療費の三割負担など、庶民いじめの負担増に加担してきたのをはじめ、地方政界の政官業の癒着構造にもメスを入れることなく、むしろ馴れ合ってきたのが公明党であるにもかかわらず、「常に生活者の視点で行動し、地域繁栄のために築きあげてきた実績は、高く評価」とは笑わせる。
  昭和四十五年五月三日に開催された本部総会の席上、池田大作会長は、言論出版妨害事件について形式的ではあったが謝罪するとともに、創価学会・公明党の組織・人事上の分離を宣言(いわゆる「政教分離」宣言)したが、その中で学会員の政党支持=投票行動は自由だと明言した。だが、それから三〇年以上を経た今日でもなお、創価学会は学会員の政党支持の自由、すなわち投票行動の自由を縛り続けているのである。

 
●「立正安国」こそ平和と幸福の王道
・4月5日付「聖教新聞」「座談会 21世紀の展望を語る」  「立正 正しい思想・哲学を確立してこそ 安国 真の平和と民衆の安穏の実現が」
 「和田(SGI理事長) 世界は今や、日蓮大聖人が『五濁悪世』と言われた通りの様相になっている。だからこそ『立正安国』の精神が、いや増して光を放つ時代だ。
 秋谷(会長)『立正』――つまり『正しい思想・哲学を確立』してこそ、『安国』――確かな『平和』と『民衆の安穏』が広がっていく。
 青木(副理事長) その通りだ。日蓮大聖人の仏法は『立正安国論に始まり、立正安国論に終わる』と言われる。大聖人は、一代の御化導の一番最初に『立正安国』を叫ばれた。そして御入滅の時まで『立正安国』の戦いを断固として貫かれた。
 秋谷 『立正安国』、すなわち正法を根本とした平和と民衆の幸福の確立こそ、日蓮仏法の『根本中の根本』の目的だ。
 和田 それが平和と幸福の王道だ。その意味で、一大平和勢力たる我らの運動の意義は、ますます重い。社会からも、いよいよ注目を集める時代に入っている」
・4月1日付「聖教新聞」「新世紀の『立正安国』へ進め 千葉中央区 北九州小倉南が大会」
 「新世紀の『立正安国』へ進む同志が3月31日、各地で集い合った。千葉第1総区の中央池田区、中央池田南区合同の婦人部の大会は、千葉文化会館ではつらつと。斎藤総千葉婦人部長の話、活動報告の後、立石良子総区婦人部長は勇気の行動で“完勝の歴史”をと力説」

 ※この首脳座談会の前半の見出しは「兵庫長田区が大激闘 兵庫区 京都下京区左京区も奮闘」とあるように、統一地方選挙で関西の各組織が「激闘・奮闘」していることを讃える内容となっている。その選挙に組織挙げて取り組む宗教的根拠を創価学会は、日蓮聖人が約七五〇年前の文応元年に鎌倉幕府に上呈した「立正安国論」に置いている。
  すなわち秋谷会長が主張しているように「立正=正しい思想・哲学を確立してこそ、安国=確かな平和と民衆の安穏」につながるのだというのだが、その「正しい思想・哲学」が創価学会だというのである。
  作家の筒井康隆氏の小説に『堕地獄仏法』という短編がある。日蓮聖人がタイムマシンに乗って現代に現れ、創価学会に擬した教団の会合に出席するという想定のSF小説である。興味ある方はお読みいただきたいが、その要旨は、「立正安国論」をはじめとする日蓮聖人の教義・信仰に基づいて政治活動を行っているという教団に対し、日蓮聖人が会合の席上、“こんなやり方は自分の教えではない”と異議を申し立てるや、青年部に“なんだこの糞坊主は”といって袋叩きにされ、会合から追い出されるという内容である。SF仕立ての小説だが、正鵠を射ているというべきだろう。
  創価学会・公明党が政権に参画して早くも三年半。仮に創価学会首脳がいうように創価学会の思想・哲学が正しく、その思想・哲学が政権に反映されているというなら、日本は平和で安穏な社会になるはずである。だが、現実には全く逆で、日本社会は混迷の度を深めている。所詮、創価学会が唱える「平和」など、本誌今号の特集にあるように極めて御都合主義的なものにすぎないのだが、同様に「立正安国」を創価学会の専売特許であるかのようにアピールし、公明党が選挙で勝利することによって「安国=安穏な社会」が実現するかのような幻想を振りまき、学会員の政党支持の自由、投票行動の自由を呪縛しているのだ。

●選挙の勝利目指しての檄ならびに指導
・3月31日付「聖教新聞」「寸鉄」「福岡の早良、中央、北九州の門司、小倉南が快進撃。大英雄よ、勝ちまくれ!」
 「大分と別府、鹿児島よ、炎となって進め。全国の先駆を。誉れの凱旋を!」
・4月2日付「聖教新聞」「寸鉄」「世界の憧れ、横浜の中区、西区、瀬谷区、港北区よ、正義の大城の完勝を祈る」
 「首都圏の心臓部、川崎の川崎区、幸区よ、負けるな。世界の友が待っている」
・4月3日付「聖教新聞」「寸鉄」「千葉の中央区、緑区、栄光を祈る!立宗の4月を対話の勝利で荘厳せよ!」
 「埼玉の新座市、さいたま市北区、上尾市、大勝利を全国が待つ。豪快に勝て」
・4月4日付「聖教新聞」「寸鉄」「『どんなことになろうと、我々は決戦に勝つ』文 豪。全同志よ、完勝の凱歌を」
・4月5日付「聖教新聞」「寸鉄」「静岡の浜松市、静岡市、富士市、沼津市、完勝を祈る。正義の大勝旗を振れ」
  「栃木の足利、断じて大勝利を。攻めて圧倒し、粘りで最後まで食い下がれ」

 ※一連の統一地方選の必勝を厳命する池田氏の「寸鉄」欄を利用しての檄。創価学会は、こうした檄を信仰的激励などと誤魔化すが、対象とされている地名を見れば、その意図は自ずと明らかになる。
  例えば四月五日付で挙げられている静岡の浜松、静岡、富士、沼津は、いずれも公明党候補が県議選に立候補する地域。同様に栃木の足利も公明候補が県議選に立候補している地域。四月三日付「寸鉄」掲載の埼玉県の各地域や三月三十一日付に掲載された大分と別府も同様である。