信濃町探偵団―創価学会最新動向 (H15.3.15号)

●統一地方選挙必勝を檄
・3月3日付「聖教新聞」「寸鉄」
 「学会の本陣・新宿区よ、頑張れ。日本の模範の勝利を飾れ。栄光を祈る」
 「東京・文京区、歴史的団結と愉快なる勝利を。全国の同志が祈り待つ!」
・3月4日付「聖教新聞」「寸鉄」
 「大阪の大正区、断じて勝て!炎の闘争で、21世紀の常勝の金字塔を築け」
 「京都の下京区、完勝を祈る。威風堂々の凱旋を、列島中が祈り待っている!」
・3月5日付「聖教新聞」「寸鉄」
 「岡山の友が、大勝へ快進撃。21世紀を対話で開拓。諸仏も賛嘆、諸天も喝采」
 「兵庫の長田区、断じて負けるな。民衆の力は偉大と、圧倒的な完勝で示せ」
 「大阪の淀川区が驀進また驀進!『常勝王』の同志よ、痛快に勝って万歳を」

 ※現在、創価学会は全国各地の地方議会選挙で公明党の全員当選が七〇カ月以上続いていることを、広宣流布拡大の勝利と大喜びしている。来る四月の統一地方選挙はその試金石となる。それだけに創価学会は組織挙げての選挙体制に突入しているが、いよいよ「聖教新聞」一面の名物コラムで、池田大作氏が会員にムチを入れた。
  本誌の特集にあるように昭和四十五年の五月三日、池田氏は言論出版妨害を謝罪した本部幹部会の席上、学会員の政党支持の自由を公約した。だが、実際にはこの「寸鉄」の檄に象徴されるように、学会員に対して公明党の必勝を厳命している。
  もっともこうした事実に基づいて創価学会と公明党の政教一体の実態を指摘されると、創価学会は池田氏の発言や「聖教新聞」の記事の意図は、選挙の勝利ではなく、宗教的勝利を意味すると抗弁、誤魔化すのがこれまでの通例だった。しかし、最近は「宗教団体が政治活動、支援活動をして何が悪い」と開き直っている。
  今後、「聖教新聞」紙上に、こうした形での「檄」が続々と登場することは間違いない。

●韓国新大統領の就任式典への招待状
・2月25日付「聖教新聞」「きょう韓国新大統領の就任式典 盧次期大統領に祝電送る」
 「韓国の新大統領就任式典が25日、韓国の国会議事堂で行われ、盧武鉉第16代大統領が誕生する。同式典には、韓国の大統領職引受委員長の林采正氏から、池田SGI会長に招待状が届けられた。(中略)
 SGI会長は、盧新大統領あてに、真心からの祝電を送った。この中でSGI会長はやむを得ない事情により式典に出席できないことを深謝するとともに、『文化大恩の師匠の国』への最大の敬愛を込め、世界185カ国、地域のSGIメンバーとともに、心からの喝采を贈りたい祝福。韓国と世界にとって『大切な柱』である新大統領の活躍を念願している」
 
 ※昨年、韓国の「文藝春秋」といわれる「月刊朝鮮」の五月号が、金大中前大統領の当選の背景に創価学会の支援があったとするスクープ記事を掲載した。本誌でも取り上げたように韓国にはSGI会員が四〇万人程度おり、現在、その韓国SGIは学会本部の指揮下にある執行部と、「善の連帯」と称する反執行部派との間で激しい抗争が繰り広げられ、大もめにもめている。しかし、それでも執行部派には数十万の会員がいる。池田氏に大統領就任式典への招待状が送られてきたということは、今回もまた韓国の大統領選に介入したということか?

●池田氏に対する140の名誉学位を大宣伝
・2月24日付「聖教新聞」「池田SGI会長に世界から140番目の名誉学位 南米ペルー国立プウラ大学から授与」
 「神戸大学 清水正徳名誉教授の談話 強靱なる平和への意思 池田会長は仏教の『生命尊厳の思想』を拡大」
 「信州大学 伊藤武広副学長の談話 池田会長の『人類への貢献』を正しく評価」
 「創価大学 若江学長の談話 140の知性の勲章(名誉博士 名誉教授)は人類史に不滅の金字塔」
 ※二月二十三日、池田大作氏にペルーの国立プウラ大学から名誉博士号が送られ、その総数が一四〇に達したことを創価学会が大宣伝している。「聖教新聞」の一面から四面まですべてを使って池田氏の受賞を祝賀するとともに、その意義をアピールしている。毎度、おなじみの池田礼賛記事だが、注目されるのは、今回の記事に創価大学の学長はともかくとして神戸大学の名誉教授と信州大学の副学長の談話が掲載されている点である。
  このうち、信州大学の伊藤副学長の談話は、世界各国の大学や学術機関が池田氏に次々と名誉学位を贈呈しているのに比べ、日本ではそうした動きがないことを慨嘆する内容となっている。その一部を紹介しよう。
 「『世界各地の大学・学術機関から、140もの名誉学位が、創価大学創立者の池田SGI会長に授与される』という、偉大なる快挙に、言葉には表現できないほどの驚きと喜びを感じます。
  この偉大なる受賞に寄せて、お祝いと喜びを込めて、一言、感想を述べさせていただきたいと思います。(中略)
  いまだかって、日本はもちろん、世界においても、これほど多くの、さまざまな文化圏の大学・学術機関から名誉学位を授与された人はいないでしょう。
  大学に身を置き、名誉学位等の審査に携わる者として、驚きを超えて、世界の大学・学術機関の高い見識と確かな良識に脱帽する思いです。
  それに対して、わが国には、虚心坦懐に、優れた者を優れていると認める眼力と度量が、不足しているといわざるを得ません。(中略)
  一方、世界の大学・学術機関では、池田会長に名誉学位を授与する際の推薦の辞などから推察されるように、人物的視点が重用視されるのは言うまでもありません。(中略)
  教育者の一人として、池田会長が海外の大学・学術機関や地域から顕彰されるたびに、日本の教育において哲学教育が欠如していることが胸に迫ります」
  どうして世界の大学や学術機関は名誉学位をくれるにもかかわらず、日本の大学はくれないのか、との池田氏の恨み節をそのまま投影したかのような談話。おそらくは「聖教新聞」の担当者が適当にまとめたものと思われるが、本当にこのような談話をしているとすれば、信州大学の副学長という国立大学の幹部教員としての見識が問われる。
  海外の諸大学や学術機関は、池田氏の実像を認識しておらず、創価学会の一方的なプロパガンダによる虚像しか認識していないがゆえに名誉学位を授与する。これに対し日本国内の大学や学術機関は、池田氏の実像や創価学会の実態をわずかでも知っているからこそ、名誉学位を授与しないのである。
  だが、池田氏に名誉学位を授与すべきだという談話を、信州大学の副学長が「聖教新聞」に堂々と発表する“時代”になったのである。早晩、創価大学以外の日本のどこかの大学が、池田氏に名誉学位を授与するなどという事態が起こらないとも限らない。政界やマスコミ界ばかりではなく、教育界、学者の世界にも創価学会の影響力は確実に強まっている。
 

●自前の文化賞・芸術賞を制定
・3月5日付「聖教新聞」「『創価文化賞』『創価芸術賞』を制定」「人間主義の理念に賛同する有識者に授与」
 「『平和の世紀』『生命の世紀』『教育の世紀』の創造へ、創価の平和・文化・教育運動をリードしゆく英雄の功労を讃える『創価文化賞』『創価芸術賞』の制定が、このほど決まった。これは、仏法を基調とする人間主義の理念に賛同し、『平和』『文化』『教育』『芸術』の振興・発展に多大なる貢献をした、内外の有識者らに授与されるものである」
 
 ※創価学会が自らの活動に“賛同”する人物に、直接、賞を授与することを目的に「創価文化賞」「創価芸術賞」を新設した。
  もっともこれまでも創価学会は、金丸巨額脱税事件や佐川急便事件に関与するなど「東北の政商」とも呼ばれた「福島民報」社長の小針暦二氏に「聖教文化賞」を与えたのをはじめ、平成十三年秋には「聖教新聞」や「公明新聞」を刷っている四国新聞社や名古屋タイムズ、東日印刷、高速オフセットの会長や社長など六氏に、「活字文化への貢献を讃え、言論・出版界の代表」として、「創価大学最高栄誉賞」を与えており、自前の賞はこれが初めてではない。
  しかし、「文化」「芸術」と銘打った今回、新設した賞の対象は、「聖教新聞」が「内外の有識者」と記載しているように、一般の学者や文化人、芸術家、芸能人等も対象となる。
  すでに創価学会シンパの心理学者河合隼雄氏が文化庁長官に就任し、創価学会の外郭出版社で