2003年10月1日号
信濃町探偵団―創価学会最新動向

●小泉再選を歓迎・神崎公明党代表
・9月21日付「公明新聞」「連立維持し、国民に応える 衆院選へ挙党態勢、強力な布陣を 小泉首相再選で神崎代表」
 「公明党の神崎武法代表は20日夕、同日の自民党総裁選で小泉純一郎首相が再選されたことについて、都内で記者団の質問に答え、大要次のように述べた。
 一、小泉氏が国会議員票、党員票ともに大差で圧勝し、再選を果たされたが、公明党を代表して心からお喜び申し上げたい。当初は苦戦を予想する向きもあったが、衆院の解散・総選挙と来年の参院選の顔として、小泉氏が一番ふさわしいという議員心理、党員心理が強く働いたのではないかと思う。(中略)
 一、今後は小泉新総裁から話をうかがって、引き続き3党連立を維持し、国民の負託にこたえていきたいと決意している。
 一、(内閣改造について)挙党態勢で組閣をしてもらいたい。臨時国会を召集してまもなく、(衆院の)解散・総選挙の可能性が高いと思う。その意味でも強力な布陣をつくってもらいたい」

 ※小泉首相が自民党総裁選に圧勝したことで、10月中旬解散、11月9日投票との衆議院総選挙の日程が事実上、決まった。小泉構造改革路線や経済政策に反対だった多くの自民党議員や党員が、小泉支持に回った背景には、支持率の高い小泉首相が総選挙の顔として必要だったからとの分析がなされているが、公明党の神崎代表もこうした見方を裏づける発言を行っている。その後、9月21日に行われた自民党の新三役の選定にあたり、当選3回、49歳の安倍晋三氏を幹事長に登用したのも、北朝鮮の拉致問題で人気のある安部氏を選挙向けの顔として活用するとの意図があることは間違いない。
  そして国民に人気のある二枚看板で総選挙を乗り切ろうとの自民党との二人三脚で、公明党もまた総選挙を闘い抜き、自・公連立体制を維持しようとしていることが、神崎発言からは容易に読みとることができる。
  一部マスコミの報道によれば、創価学会なかんずく池田大作氏は、国民的人気が高く、昨年の公明党大会で池田氏をヨイショした小泉首相をいたく気に入っているという。
  本誌今号の「閻魔帳」でも指摘されているように、特定の宗教団体をバックとした政党の政権参画という憲法違反の政治状況を問題視する声は、創価学会の巨大な集票力、集金力の前に屈している政界やマスコミ界では小さいが、次期衆院選では、弱者を切り捨て、戦争国家への道をばく進する憲法違反の小泉自・公政権に厳しい審判がなされなければ、21世紀の日本は暗澹たる国、社会へと転落してしまう可能性が高い。

 
●池田大作氏の動静
・9月11日付「聖教新聞」「次の50年へ出発 第28回SGI総会 第30回本部幹部会 池田SGI会長 秋谷会長が50カ国240人の代表と」
 「第28回SGI創価学会ならびに第30回本部幹部会が10日午後、東京牧口記念会館(八王子市)で開催された。これには、池田SGI会長、秋谷会長が、世界186カ国・地域を代表して参加した50カ国・地域、240人の友と出席した。席上、明2004年のテーマ『創価完勝の年』が発表された。池田SGI会長は、仏とは『勝者』『最上の人』であり、人生に勝ち、社会に勝つのが広宣流布であると強調」
 「池田SGI会長は呼びかけた。『21世紀の広宣流布の命運を決めるのは今この時です。朗らかに、断じて勝とう!」

 ※SGI総会ならびに本部幹部会に出席した池田氏が、「必勝」を厳命している。ところで、今回の本部幹部会での池田氏の肉声テープを入手した「週刊新潮」9月25日号が、「流出した『肉声テープ』が語る『池田大作』本当の病状」との特集記事を掲載している。そこには、支離滅裂とも言える生の池田発言と脚色された「聖教新聞」報道とのギャップなどが指摘されているが、興味深いのは、同テープを聴いた脳神経外科の専門医の分析。そこには次のようにある。
 「確かに言葉がハッキリしない部分が多い。特徴をあげると、長いセンテンスがいくつか続くと、徐々に言葉が淀んでくる。長い会話の後半部に口のもつれが起きているように感じられます。この症状は『一過性脳虚血発作』を何回か累積したケースにもよく見られます。これは脳梗塞の前触れといわれるもの。突然、口の周囲や手足に片麻痺などの症状が出るんですが、長くとも24時間以内に元の正常な状態に戻るんです。脳血管の血液の流れ具合が短時間、悪くなって起こるんです。一過性といっても安心してはいけない。この発作を起こした後、5年以内に約30%の人が脳梗塞になるという報告もあります」
  同様に、同記事には別の大学病院の脳神経外科の教授の、「年齢からみても一過性脳虚血発作の可能性はあります」とのコメントも掲載している。
  この医師らの診断によれば、「脳血管の血液の流れ具合が短時間、悪くなって起こる」「一過性脳虚血発作」の可能性があるという。あんまり「極悪を撲滅しろ」だの「勝て!勝て!」などと気張り力むと、脳の血管が破れますよ。

●来年は「創価完勝の年」
・9月12日付「聖教新聞」「第28回SGI総会・第30回本部幹部会から 秋谷栄之助会長 21世紀の不滅の金字塔を!」「明年『創価完勝の年』へ前進」
 「そこで、この『21世紀の不滅の金字塔』を打ち立てる2004年のテーマを、『創価完勝の年』といたしたいと思いますが、いかがでしょうか(拍手)。『創価完勝の年』とは、まさに『仏法は勝負』を、完全勝利をもって証明する年であります。
 勝つことが広宣流布です。勝利すれば同志が歓喜し、広宣流布はさらに勢いを増す。この連続勝利を果たすべく、すべての活動に完勝する年としてまいりたいと思います」

 ※創価学会の「永遠の指導者」が「断じて勝て」と檄を飛ばしているのだからこうなるのだろうが、創価学会の来年のテーマは「創価完勝」だという。もとよりここに明年夏の参議院選挙での勝利が位置づけられていることは間違いない。今年春は統一地方選挙、11月は衆院総選挙、そして明年夏は参議院選挙。創価学会員の「政党支持は自由」であり、創価学会の政治活動は「限定的活動」のはずだが。

●選挙の檄
・9月20日付「聖教新聞」「寸鉄」「東京の北・足立の大勝利を祈る!誉れの凱旋、世界が見つめ待っている!」
・9月17日付「聖教新聞」「“勝利王”の生涯を 秋谷会長 東京・北区の座談会へ」
 「(秋谷会長は)最高の御本尊に祈れば、最高の仏の生命を涌現できる。自分が諦めない限り、必ず勝利の突破口が開かれると励ました」
・同「兵庫 尼崎が驀進 兵庫・尼崎常勝幹部会(15日、尼崎文化会館)では、西口総関西長、大西総兵庫総合長らが勝利の大道を歩もうと念願」

 ※秋谷会長がわざわざ座談会に足を運んだ北区は、元創価学会の男子部長・青年部長を歴任し、次期公明党代表と目されている大田昭宏氏が、衆議院小選挙区東京12区から立候補する地域組織。そして常勝大会を開き、西口総関西長が出席し「勝利の大道を歩もう」と強調した兵庫県尼崎は冬柴鉄三公明党幹事長が出馬する衆議院小選挙区兵庫8区の地域組織。その狙いはいわずもがな。

●公明党の支持を決定
・9月12日付「聖教新聞」「学会本部で中央社会協議会」「次期衆院比例代表選『公明党』支持を決定」
 「創価学会の中央社会協議会が11日午前、東京・信濃町の創価文化会館で行われた。ここでは、今月8日に公明党から寄せられた第43回衆議院総選挙における比例代表選の支持依頼について協議し、『公明党』を支持することを決定した。
 協議会では、公明党が約4年間、連立与党の一翼を担い、日本の政治の安定を図りつつ“国民のための改革”を着実に推進していることを評価。(中略)
 “生活与党”として国民の目線に立った党の基本姿勢と実績を高く評価し、支持を決定した」

 ※池田大作氏の言葉を借りるならば「創価学会と公明党は一体不二」なのだから、支持は決まっている。「中央社会協議会」や「地方社会協議会」の支持決定は、ま、政教一体の体質を糊塗するためのアリバイ作りとでもいったらいいのだろう。それにしても、「公明党が約4年間、連立与党の一翼を担い、日本の政治の安定をはかりつつ、“国民のための改革”を着実に推進していることを評価」などと言われて、学会員は怒らないのだろうか。たしか与党に入る前は、盗聴法は憲法違